根に持つタイプ
- 7月22日
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療養中の私は時々、とんでもない昔のことを思い出すことがあります。
あれは今から70年(!)位も前のこと・・・ 私は幼いころやせっぽちで顔色の悪いいわゆる虚弱体質と云われる子どものようでした。
その日もなんだか調子が悪くふとんから出れないでいました。
姉も弟も学校に行き、父母も仕事、私は1人ふとんの中でした。
ぼんやり ウトウトしている私のそばで、なにやら父と母の声がしたようなしないような・・・。以下その会話です。
父「アレ?」
母「なによ?」
父「あ、なんでもないよー」
母「なによ?!」
父「たみこ・・死んでるかと思った」
母「・・・・・なに云ってるのよ・・・・」
たった何秒かのこの会話。私は聞いているのを知られないように言葉を発せずねたふりをしていました。
それだけの話しです。 それだけ・・・・・。 でもその何秒かの会話を今でも時々思い出すのです。
その会話から私はなにを感じて忘れられないのだろうか、と、ずっと考えています。そう、なんだか
冷たいものを感じてしまったのです。具合の悪い子が寝ているんだから、「ただいま」とそばに寄って
頭のひとつでもなでて「具合はどう?」とやさしく声かけてくれてもいいんじゃないですか?!
「死んでるかと思った」はないんじゃないですか?! そんなことが感じられて忘れられないのです。
決して心配してなかったわけではないでしょう。忙しく疲れて帰ってきた父母、私を気にしていなかったわけでもないでしょう。
が・・・!・・・・・・・しかし!! この会話に冷たく、さめたものを感じてしまった私なのです。
ですから、ここだけの話しにしといて下さいね。
80才になった今でも忘れられない父母の会話です。
父母に云ったらびっくりされたでしょう。多分覚えてもないでしょう。
そう!私は「根に持つタイプ」なのです。こわいですね。
「根に持つタイプ」